甲府の人々や参加者が、縁故節のメロディに合わせて歌詞をつくって、ミュージシャンの生演奏にのせて、披露した。
もともと昔からある歌詞も、一見なんでもないような個人的なことを唄っているのだけれど、最後の「ションガイネ」っていうのがとても深くて、なんかこう全てをぐるっと包むような、肯定の言葉なんだな。
その前に詠まれた個人のやるせないこと、せつないことも、ションガイネによってぐるりと回転してちょっと前方に着地してる感じがする。それがぐるぐると輪になってつづく。
それで今回「風林火山商店街」のプロデュースで行った2014年度版の「縁故節」、そこで唄われたそれぞれの個人的な歌詞が、とても響いた。
よく知ってる人の唄も、知らない人の唄も、それぞれの「リアル」に、こんなにも共感できるとは。
同じ時に生きているとはそういうことなのだろうか。
個人的なこと、リアルなこと、その強さ。
そしてそれに人は共感できるということ。