今回扱っている着物は全部ひとつのお宅から出されたもので、それもほぼ一人の人のものと思われる(家主のおじいさんの亡くなったお母さん)
これまでは、色んな人の衣服をタテ糸とヨコ糸にして織り込んでいたけど、今回は一人の人の着物を、一度全部切って、そしてまた織り合わせている
このことについて考える
明確な理由はまだわからない
だけど一度切ることが大事なのは確か
滞在制作をすることについて、初日に乾さんと話していて気づいたこと
扱っているのが誰かが着ていた衣服だから、その衣服が身につけられていたところ、それを見た周りの人の、記憶が残っているところから、衣服を移動させないほうがいいんだと思った。例えば宅急便で鹿児島に送ったりとか、そういうことは本当はよくない。(実際は何度も送ったが)
だから私が出かけて行って作る。