2014/05/02

カルデラ

先日、火山学者の方の講演会を聞く機会があった。

日本の中で九州にはカルデラがたくさんあり、特にこの南九州には過去大規模噴火を繰り返してきたカルデラがいくつもあるということを知った。
私が今いる場所も、姶良カルデラの火口の内側に住んでいるようなものであり、姶良カルデラがもしも大規模噴火を起こしたら、南九州の人々約300万人が即死するのだそうだ。
火山灰が世界を一周して覆い、気温が一時的に低下する。
南九州に住むということは、その可能性を覚悟するということ
他県から越して来たその研究者の方は、自分は死ぬ気で生きている、そうじゃなければ南九州には住めない、と言った

大規模噴火が起きた場合、今再稼働されようとしている川内原発にも位置的に火砕流が到達し、倒壊したまま、何年も近づけなくなってしまうということ。そうなった場合、世界中に火山灰と共に、放射能も撒き散らすことになると。
いずれにしてもここに居る我々は火砕流で死んでいるから関係ないとするのか、どうか?
そうでなく、世界中にまで被害を及ぼすわけにはいかないよね、というお話がなされた

同じ講話を聞いていた鹿児島の友人は言った、火砕流でこの土地の全てのものは焼き払われて何もなくなるけど、必ずいずれ緑が生えて、土地は甦る。だけどそのときに放射能があると、もう何万年もこの土地に人が住めなくなってしまう、だから今、この土地に生きる者の責任として選択をしなければならない、と
自分や自分の子孫のことでなく、この土地のことを守るということ
自分が生まれた土地を愛するということ
鹿児島に生きるということは、永いスパンで未来や過去を設定する必要があるのだと知った。
数万年前も、数万年後も、今ここに直結しているという事実