2014/02/27

船木神社10 仁王像のこと





船木神社入口に一対の仁王像があります。

とても愛嬌のある造形で、私は毎朝おはよう!と声をかけている
背面に「二才中」と刻まれていて、三角さんによると薩摩藩時代の青年団のようなもので、
村の青年が作ったものであるということらしい

吹上で訪れた神社はほとんどが入口に仁王像があり、とても神仏習合のすすんだ
地域だったのだと思われる
けれど薩摩藩は廃仏毀釈がとても激しかった為、大概の場合身体の一部がなくなっている。
この仁王像も、どちらも腕がない
しかしさらによくよく見てみると、どちらも頭部がセメントで後からくっつけられていることに気づいた
吽形にいたっては胴体が丸ごとなくなっていて、腰の上に頭が乗っている

複雑な当時の時代背景がおそらくあって私には詳しくわからないけれど、こんな田んぼの脇の小さな神社の仁王像の、首と胴体と両腕をへし折る、とはどういうことだったのだろう

そしてそれをまた元にもどす人の気持ち とは