今年で3年目となる吹上。
今回は、「吹上町護国神社」というところに作品展示をします。
吹上の戦没者を祀っている神社です。
四方をぐるりと、戦没者の方のお名前、没日、没地が書かれた文字が取り囲む
神社ではあるけれど、すぐ近くの大汝牟遅神社とは全く違う気質の雰囲気がします
この場所に、吹上に今生きている人々から集めた白い布を紐状に切ったものを、編み込んでいきます
白い布にのせて つながる
それと、吹上には、「潮浜詣り」という風習があります。
年越しの夜、新年が明けたら家族で吹上浜へ行き、波打ち際に砂の山を作って、波が山を洗うと四方に拍手を打って御参りし、その波が洗った山の砂を「オトッケ」と呼ばれる白い貝に盛り、持ち帰って神社へお供えするというもの。
吹上浜から帰る途中ですれ違う人には、「お若くなりましたね」という意味の鹿児島弁の言葉をかけるのだそうです。
「をつ」が蘇生する、若返るという意味を表す古語で、「ケ」は貝が訛った語。
つまり「オトッケ」とは蘇りの貝、を意味するのだそうです。
吹上の神社にはかならず、砂を入れた白い貝があるのが見られます。
この、置かれた貝が、とても気になる。
吹上では、海と神社がつながっている とても自然にそう感じられます。