2012/08/28

風景その後

「ミツアミの風景をつくるワークショップ ~わたしの記憶と誰かの記憶を編んでつくる風景」が終了した翌日、9日間かけてつくられた風景の、搬出作業を行いました。

福岡県内外から寄せられた古着、合計228着。ほんとうにありがとうございました。

古着を提供してくれた方、ワークショップに参加してくれて紐を編んでくれた方、毎日見守ってくれていた美術館の方、9日間運営をしてくれた博物館実習の大学生たち。
たくさんの人々の想いが、編み込まれた、風景でした。

これを会期終了後、どうするのか、実はずっと決まっていませんでした。
搬出作業にとりかかるとき、大学生に、「これ、この後どうなっちゃうんですか?」って不安気に聞かれて、「まだちゃんと決まってなくて、なにかいいアイデアがあったら教えてくださーい」なんて無責任に言ってたのですが、作業が始まって、天井に風景をつないでいたロープを少しずつ切って風景が床に着地してゆく様子を見ていたら、そうかこれで、大きなひとつの、三つ編みを作ればいいんだと思い、そのまま急遽、大きな三つ編み作りがはじまった。

大きなひとまとまりになって横たわる風景のぬけがらを、長く三つに分け、ひとつひとつを撚り、しばって綱状にし、それを12人がかりで三つ編みに編んでいった。
その光景まるで、山笠の前によく神社で見られる、綱打ちのようだった。

少しずつ、少しずつ編んで、出来上がったのが、、、


これ!!!!!
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長い長い、一本の三つ編み。
龍みたい、って誰かが言った。

大三つ編みをかついで、美術館の外へ出た。
まるで、神輿の、御渡り

もしくはたくさんの記憶の、パレード

龍になった風景の、お散歩

素晴らしいお天気
天が、祝福してくれているようだった

                         
水辺のまわりを、一周しました

美術館へ帰ってゆく大三つ編み

自然と、渦を巻く

私これは、まつりだと思った








すごい完結

携わったみんなに備わったもの
それが無意識となり、動きとなる
その動きがかたちを生む

さらに今回のワークショップの記録とあわせ、8月末まで、この姿を美術館4Fで展示していただけることになった。

奇跡のような10日間だった、と言いたくなるけど、これがアート、ということなんだと思った