「ミツアミの風景をつくるワークショップ ~わたしの記憶と誰かの記憶を編んでつくる風景」が終了した翌日、9日間かけてつくられた風景の、搬出作業を行いました。
福岡県内外から寄せられた古着、合計228着。ほんとうにありがとうございました。
古着を提供してくれた方、ワークショップに参加してくれて紐を編んでくれた方、毎日見守ってくれていた美術館の方、9日間運営をしてくれた博物館実習の大学生たち。
たくさんの人々の想いが、編み込まれた、風景でした。
これを会期終了後、どうするのか、実はずっと決まっていませんでした。
搬出作業にとりかかるとき、大学生に、「これ、この後どうなっちゃうんですか?」って不安気に聞かれて、「まだちゃんと決まってなくて、なにかいいアイデアがあったら教えてくださーい」なんて無責任に言ってたのですが、作業が始まって、天井に風景をつないでいたロープを少しずつ切って風景が床に着地してゆく様子を見ていたら、そうかこれで、大きなひとつの、三つ編みを作ればいいんだと思い、そのまま急遽、大きな三つ編み作りがはじまった。
大きなひとまとまりになって横たわる風景のぬけがらを、長く三つに分け、ひとつひとつを撚り、しばって綱状にし、それを12人がかりで三つ編みに編んでいった。
その光景まるで、山笠の前によく神社で見られる、綱打ちのようだった。
少しずつ、少しずつ編んで、出来上がったのが、、、
これ!!!!!
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龍みたい、って誰かが言った。
大三つ編みをかついで、美術館の外へ出た。
まるで、神輿の、御渡り
もしくはたくさんの記憶の、パレード
龍になった風景の、お散歩
素晴らしいお天気
天が、祝福してくれているようだった
水辺のまわりを、一周しました
美術館へ帰ってゆく大三つ編み
自然と、渦を巻く
私これは、まつりだと思った
すごい完結
携わったみんなに備わったもの
それが無意識となり、動きとなる
その動きがかたちを生む
さらに今回のワークショップの記録とあわせ、8月末まで、この姿を美術館4Fで展示していただけることになった。
奇跡のような10日間だった、と言いたくなるけど、これがアート、ということなんだと思った