ワークショップ7日目にむかいます。
初日、4日目と会場にいましたが、「風景」の在り方が3日間で変化していました
初日は来場者の、たくさん天井から垂直に下がった紐を 編む という行為が創造的であると同時に、 何かを刃で切るような、力の入る作業だったように思います。
だから初日に編まれた方は疲れたんじゃないかな。
けれど、お母さんと一緒にやって来たちいさい子ども二人が、たくさんたくさん走り回って遊んでくれて、すごい勢いで紐を変化させた。それはそれは体からほとばしる、こちらが不安になるくらいのすごい威力。 こんなことがこともなげにできるのは、ちいさい子どもくらいだと思った。 人が夢中で遊んでる時のエネルギーというのは、ふと、常軌を逸することがある。創造と破壊が同時に起こる状態。そのかたちが会場に残った。
4日目に行ってみると、「風景」が劇的に変化していて驚いた。あきらかにたくさんの人がここに居た、関わったことを思わせるかたち。「切る」じゃなくて、「練る」といった空間。
来場者の編み方も変わった。垂直の紐が少なくなってきたから、誰かが編んだ紐を引き継いで、編み足す、とか、編まれた紐をさらに編む、とか、空間を縫うように編む、とか、三つ編みじゃない違う動きを作る、とか。
けれどとても、これまでの、見知らぬ人が作ったかたちや動きを尊重して、引き継いで、作ってくれているのがわかった。決して悪いようにはしない。よくしよう、という無意識が、人にはあるんだな。
研修で美術館にやってきた、おじちゃんおばちゃん。言葉なく、編む様子。ハイでもローでもなく、勝手に身体が編む、作る、時間。この状態私も知っている。これをなんと名付けたらいいんだろう。
それにしても、すごい創造力。ほんとに人は、すごい創造力を秘めてるんだ。それを私は、この目で、見た。
さて残すところ今日含めあと3日。どんな風景になってるのかな。