2015/09/16

ワタの海

四国の道後に行きました
今月末~来月頭に、「どうごや」さんという旅館の一室に作品を制作するので、その下見に

道後へは小倉からフェリーで渡った
小倉からのフェリー、とてもよかった
21:55分の便に乗るべく到着した小倉駅、そこから歩いてフェリー乗り場へ向かう
フェリー乗り場というのはだいたいどこも、周囲が荒涼としていて背の高い草が茂っていたりして、それらがオレンジ色の街頭で照らされていて、郷愁がそそられる
小倉-松山行きのフェリーは臼杵-八幡浜行きよりもずっとずっと巨大
段差の小さな長い長い階段を昇って船内へ 入り口で待っている乗組員さんにチケットをちぎってもらう
小倉から松山へは、関門海峡を通って瀬戸内海を渡る
すぐそこに見える暗い島のようなもの、それが本州 
ほんとうにここでは、本州と九州は同じ海のエリア
実際、関門橋の下をくぐるとき、両手を広げたら右手の九州と左手の本州が届きそうな気がした  左右の風景、山の感じもよく似ていた
関門橋くぐって九州、本州、四国の間の海を渡っているとき、
日本という列島の、ワタ、を渡っているという実感がした
ワタ、とは海の古語だけれど、なかみ、つめもの、はらわた、みたいな意味合い
ここはそういう海だったんだと思った