2013/11/05

ちっちゃな文化展報告 2


今年のちっちゃな文化展、駆け足で数ヶ所の展示をまわった。

約1.5kmの街道沿いの、昭和の佇まいを色濃く残す趣ある建物の一部に、全国から集まった様々な作家の作品が、三日間だけ展示される。ほとんどの作家は滞在しているので、直に作家から話しを聞くことができる。

YAHOO!ニュース記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131026-00000016-at_s-l22
↑「南は鹿児島県から」ていうの私です!!最南端を担うって、いいなぁ

この横須賀街道に残る建物は、昔ほとんどが商店だったそうで、その造りが残っていて、それがとても趣きがある。その建物の一部を住民の方が開放してくださり、県内外から来た作家が、作品を展示する。作家が不在の時は家主の方が説明をしてくれたりする。

会場の元商店の多くは現在は閉じてしまっているのだけれど、やはり造りが店舗だし空間にそのキャリアも残っていて、ぱっとここで何かを見せる、というのには向いている空間なのだと思う。
こんな面白い空間で作品を展示できる機会というのは作家にとっても貴重だと思うし、みどころだと思う。

小林さん (個人宅倉庫)

乾さん 描いている (個人宅)

あさのさん (茶室)

鈴木さん 彫っている (鉄蔵)

(↑gallery sensenciのブログより転載)
佐野くん 描いている (材木店)


毎年見てくれるお客さん、近所のおじさん、スタッフの方々。
毎年参加していると、作家同士のつながりもだんだんつよくなってくる。一年に一度、敬愛する作家さんの新作を見れること、自分の作品を継続して定点で見てもらえること、これまでここで展示した作品の流れをふまえて今年の作品について話ができること、
なんといっても運営の遠州横須賀倶楽部のみなさんの働きっぷりに毎年感銘を受ける



初日・二日目は雨だった。
元お醤油屋さんの建物に入った、染織り作品の展示がしてあった
雨が強く降っていたため玄関の扉は閉めてあって、お客さんは私一人だった

だいぶ昔に閉じてしまった元お醤油屋さんの建物に、静かに佇むように展示がしてあって、空間がとても美しいと思った




作家さんはいなくて家の奥さんが出てきて応対をしてくれた
この家に自分が嫁に来るずっと前からあった道具や建物の造作やのこと、玄関のガラスの模様のこと。

普段はこのスペースは使ってなくて、奥の部屋へ行くのに通るだけだから、こうして作品を展示することで、見てもらえるのはうれしい、と言っていた



10数年この文化展に参加していて、初めて何かがわかった気がした